
Si Farm / Cư M'gar, Đắk Lắk, Vietnam
WE GROW ROBUSTA.
WE STUDY IT.
WE CONTINUE TO IMPROVE IT.
ベトナム・Cư M'gar の土地と向き合い、Fine Robusta の品質と、その先の未来を育てるコーヒー農園です。
区画ごとに木を見分け、実の成熟を見ながら収穫し、ロットごとに栽培と精製の記録を残す。私たちは、こうした日々の小さな仕事の精度と、その積み重ねが、コーヒーの品質をつくると考えています。
一つのスコアや、一度の収穫だけではなく、この土地でこれからも良いコーヒーをつくり続けるために。Si Farm は、ロブスタのまだ知られていない品質と、Cư M'gar という土地にしかない味を探り続けています。
- Species
- Coffea canephora(Robusta)
Coffea arabica - Region
- Cư M'gar, Đắk Lắk
- Altitude
- 550 m
- Farming
- Agroforestry
化学農薬不使用
01 / 農園について
一杯のコーヒーから、農園へ。
Si Farm には、少し珍しい始まりがあります。農園で育てたコーヒーを届けるために、あとからカフェをつくったのではありません。Si Farm の場合は、一杯のコーヒーを届ける場所から、その歩みが始まりました。
ベトナムでは昔から、コーヒーは人々の日常のすぐそばにあります。朝の街角で。小さな椅子を並べた路地で。家族や友人との会話の傍らで。ゆっくりと落ちるコーヒーを待ちながら時間を過ごすことも、この国で長く育まれてきた文化のひとつです。
10年以上前、ドゥオン・ヌー・ティエン・アンはホーチミンに Si Café を立ち上げます。始まりは、ベトナムのさまざまな生産地から届く良質なコーヒーを選び、その味を一杯として人々に届けることでした。
店を育てるにつれて、アンの関心は一杯の向こう側へと広がっていきます。同じベトナムのコーヒーでも、土地や農園が違えば味が違う。育て方、チェリーの熟度、収穫する人の判断、発酵や乾燥によっても、一杯の表情は変わっていく。そして、目の前のお客さまに確かなこととして答えられない問いが残りました。この豆は、どこから来たのか。
そして2019年、ダクラク省 Cư M'gar の赤い玄武岩由来の土が広がる土地を取得しました。最初の一年は土づくりに充て、木を植えたのは翌年です。そこから、アンにとってコーヒーは「選ぶもの」から、「土地とともに育てるもの」へと変わっていきます。
それまで二十年あまり情報技術の分野で会社を営んできたアンにとって、農業は一から学び直すところからのスタートでした。けれど、農園で大切にしたいことははっきりしていました。自然を無理に変えるのではなく、まずその土地を理解すること。木を健やかに育てるために土を守り、限られた水を大切に使うこと。草、虫、鳥、微生物、コーヒーの木、そして人も、同じ農園をつくる存在として考えること。
現在、農園では約30名のスタッフが働き、栽培の中心を担うのは、この高原で育ち、土地を知るソンです。
創業者からの手紙を読む →私たちは、一度の収穫のためだけにコーヒーをつくっているのではありません。未来のコーヒーを育てています。
- 土づくり / 植栽
- 2019 / 2020
- 農園面積
- 16 ha
- 栽培責任者
- ソン
02 / ロブスタについて
ロブスタには、まだ知られていない品質があります。
一般に「ロブスタ」と呼ばれる Coffea canephora(カネフォラ)。世界のコーヒー生産を長く支えてきた重要な種でありながら、その品質や多様性については、まだ十分に知られていません。
安価なコーヒー。深煎りにして苦味をつくるもの。ブレンドの量を補うためのもの。ロブスタは長いあいだ、そうした役割で語られることの多いコーヒーでした。けれど私たちは、それだけがカネフォラの姿ではないことを、農園で毎年確かめています。
健やかな土壌で木を育て、チェリーの成熟を見極めて収穫する。未熟果や欠点果を丁寧に取り除き、発酵や乾燥の変化を記録しながら精製する。そして、その結果をカッピングし、再び農園へ返していく。一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることで、カネフォラは甘さ、質感、香り、余韻、そして土地や木による違いまで、多様な表情を見せてくれます。
Si Farm が目指しているのは、ロブスタをアラビカに近づけることではありません。ロブスタには、ロブスタにしかない品質があります。豊かな甘さや質感。果実、カカオ、スパイスなどを思わせる複雑な香味。そして、育つ土地や木、収穫の時期によって現れる、それぞれ異なる個性。それらを隠すのではなく、より明確に一杯の中へ表現していくこと。それが、私たちの考える Fine Robusta です。
だから Si Farm では、精製によって強いフレーバーをつくることだけを目的にはしていません。まず、土地を知る。木を知る。チェリーを知る。そのうえで、それぞれが本来持っている個性を損なわない栽培、収穫、精製の方法を探します。
同じ農園の中でも、区画が違えば木の状態は変わります。同じカネフォラでも、樹形やチェリーの特徴、成熟の時期、そしてカップに現れる味は必ずしも同じではありません。その違いを均一にしてしまうのではなく、観察し、記録し、理解する。それが、Si Farm にとってのテロワールへの向き合い方です。
私たちは、ロブスタの価値を言葉だけで変えようとは考えていません。毎日の農作業の精度を上げ、収穫と精製を改善し、出来上がったコーヒーを客観的に評価する。その結果を、次の収穫へ返していく。Si Farm は、ブオンマトート・コーヒー協会が主催する Vietnam Amazing Cup 2026 に3ロットで出品しています。
要確認 / TO VERIFY — 「継続して高い評価」という記述には、大会名・年・該当ロット・スコアの裏付けが必要です。確認できるまで、このページには検証可能な事実のみを掲載します。
03 / 土地
赤い土の上に、農園があります。
ベトナム中部高原、ダクラク省 Cư M'gar。Si Farm は、玄武岩が長い時間をかけて風化して生まれた、赤い土の上にあります。この地域に広がる玄武岩由来の赤色土(バザン土)は、ベトナムのコーヒー栽培を長く支えてきました。
そして、この土地を形づくっているのは土だけではありません。雨が降る季節と、ほとんど雨のない季節。強い日射と、それをやわらげる木々の影。土の中に蓄えられる水と、乾季に使う限られた水。雨季と乾季がはっきりと分かれるこの土地では、季節の切り替わりとともに、コーヒーの木も一年のリズムを刻みます。
Si Farm では、こうした環境を単なる「栽培条件」とは考えていません。土、水、気候、植物、そしてそこに育つ一本一本の木。それらの関係が、その年、その区画、そのロットの味を形づくると考えています。
同じ農園の中でも、すべての場所が同じではありません。小さな違いを観察していくと、チェリーの成熟や収穫の時期、そしてカップにも違いが現れます。私たちは、その違いをできるだけ消して均一にするのではなく、まず観察し、記録し、理解することから始めます。
Si Farm が考えるテロワールとは、土地について美しい言葉で語ることではありません。毎年同じ場所を観察し、木の状態を見て、収穫したチェリーをロットとして分け、精製し、カッピングする。その結果を再び区画と木へ戻し、少しずつ土地への理解を深めていくことです。
土地は、毎年同じ答えをくれるわけではありません。だからこそ、私たちは毎年観察し、記録し、学び続けます。良いコーヒーをつくることは、その土地を深く知ることから始まります。
- 所在地
- Cư M'gar, Đắk Lắk, Vietnam
- 標高
- 550 m
- 土壌
- 玄武岩由来の赤色土(バザン土)
- 年間降水量
- 要確認 mm
- 乾季 / 雨季
- 要確認(月)
- 農園面積
- 16 ha
- 区画数
- 要確認
※ 農園データ確認後に確定します。推測値は掲載しません。
04 / コーヒーの木
一本の木の違いから、品質を考える。
Si Farm では、Coffea canephora(カネフォラ)の多様性に目を向けています。農園を歩いていると、同じカネフォラであっても、すべての木が同じではないことに気づきます。葉や新芽の形。樹形や枝の伸び方。チェリーの大きさや色。実が成熟する時期。そして、収穫したコーヒーのカップに現れる個性。
Si Farm では、こうした違いを見過ごさず、特徴の異なる木や系統を区別しながら、継続して観察しています。
大切なのは、違いを見つけたときに、すぐに「品種」として名前を付けることではありません。まず、その木を知ること。どのように育つのか。いつ花が咲き、いつ実が成熟するのか。収穫したコーヒーが、どのような味を見せるのか。その積み重ねによって初めて、その木が持つ特徴を少しずつ理解できると私たちは考えています。
遺伝的な同定が完了していないものについては、確定的な品種名を付けません。農園内の識別名や区画番号で管理し、観察できた特徴とカップの記録を蓄積していきます。
分からないものを、分かったことにしない。それも、Si Farm がコーヒーと向き合ううえで大切にしている姿勢です。
一方で、名前がまだ分からないからといって、その木に価値がないわけではありません。成熟がゆっくりな木。大きなチェリーをつける木。収穫時期の異なる木。そうした一つひとつの違いの中に、これからの Fine Robusta につながる可能性があるかもしれません。だから私たちは、それらを急いで一つにまとめるのではなく、残し、比べ、観察を続けます。
Si Farm が知りたいのは、単に「この木の名前は何か」ということだけではありません。この木が、この土地で、どのようなコーヒーになるのか。
要確認 / TO VERIFY — 農園内で保存・観察しているカネフォラの系統数。現行 Si Cafe サイトの「20 species 以上」という記述は、種と系統の混同のため要修正。
-

BLOCK A
Farm Selection 01
- SPECIES
- Coffea canephora
- IDENTIFICATION
- IN PROGRESS
- HARVEST
- 要確認
- OBSERVED
- 大粒 / 成熟が遅い傾向
継続観察・要確認
-

BLOCK B
Local Line 02
- SPECIES
- Coffea canephora
- IDENTIFICATION
- IN PROGRESS
- HARVEST
- 要確認
- OBSERVED
- 在来系として農園内で管理 / 早熟傾向
「在来系」の根拠を確認後に表現確定
-

BLOCK C
Arabica Block
- SPECIES
- Coffea arabica
- VARIETY
- 要確認
- HARVEST
- 要確認
- OBSERVED
- 小規模区画
遺伝的な同定が完了していないカネフォラの系統について、Si Farm では確定的な品種名や遺伝的分類を公表しません。木を保存し、観察とカッピングの記録を蓄積しながら、必要に応じて遺伝的な解析も行い、確認できた情報から順に更新していきます。
05 / 収穫と精製
「手摘み」では、何も説明できません。
いつ摘むのか。どのチェリーを摘むのか。何を残し、何を取り除くのか。収穫してから、どれだけの時間で次の工程へ進むのか。そして、発酵をどこで終え、乾燥をいつ完了するのか。一つひとつの小さな判断が、最後の一杯につながっています。
Si Farm では、特別な一つの精製技術だけが品質をつくるとは考えていません。品質は、毎日の判断の積み重ねから生まれます。
木の状態とチェリーの成熟を見ながら、収穫するタイミングを決める。一度にすべてを摘み取るのではなく、成熟の進み方に合わせて複数回に分けて収穫する。収穫したチェリーは選別し、未熟果や過熟果、品質を損なう可能性のあるものを取り除く。そこから初めて、精製が始まります。
Natural、Honey、Washed。プロセスの名称だけでは、コーヒーの品質を説明することはできません。同じ Natural でも、チェリーの状態、時間、温度、発酵の進み方、乾燥条件によって結果は変わります。だから Si Farm では、ロットごとに工程を分け、可能な限りその過程を記録します。
記録するために精製するのではなく、次の収穫をより良くするために記録する。
私たちが精製で目指しているのは、強いフレーバーを加えることだけではありません。チェリーが持つ品質と、木の個性、そして Cư M'gar という土地の特徴を理解し、それぞれのロットに適した方法を探すこと。良い精製とは、プロセスの名前ではなく、その一杯に至るまでの判断の精度だと私たちは考えています。
01
収穫
成熟したチェリーを選び、成熟の進み方に合わせて複数回に分けて収穫します。
- 熟度基準:
- 要確認
- Brix:
- 要確認
- 摘み取り:
- 複数回に分けた選択収穫
02
選別
収穫したチェリーを選別し、次の工程へ進めるものを見極めます。
- フロート選別:
- 実施
- 手選別:
- 未熟果・過熟果などを除去
- 収穫〜精製開始:
- 要確認
03
発酵・精製
ロットの特徴と目指すカップに合わせて、異なる精製方法を用います。
- PROCESS:
- Natural / Honey / Washed
- 発酵時間・温度:
- ロットごとに記録
- pH:
- 要確認
04
乾燥
精製後のコーヒーは、ロットごとに状態を確認しながら乾燥させます。
- 乾燥方法:
- 要確認
- 乾燥日数:
- ロットごとに記録
- 最終水分値・aw:
- 測定
From harvest to cup
HARVEST→SELECTION→PROCESSING→DRYING→CUPPING→FARM
収穫したチェリーをロットとして分け、精製し、乾燥し、カッピングする。そこで得た結果は、翌年の収穫や栽培へ戻されます。その循環を毎年繰り返すことで、Si Farm の Fine Robusta は少しずつ進化していきます。
06 / 今季のロット
この土地から、今季生まれたコーヒー。
CROP YEAR 2026
同じ農園、同じ Coffea canephora でも、木、区画、収穫時期、精製によって、一杯の個性は変わります。Si Farm では、その違いをできるだけ残し、それぞれのコーヒーがどこから、どのようにつくられたのかを追えるよう、ロットごとに管理しています。
カップスコアだけではなく、カッププロファイル、収穫、精製、乾燥、水分値、Water Activity(aw)など、確認できた情報をロットごとに公開していきます。数字だけでは伝わらない個性と、数字だからこそ伝えられる品質。その両方を大切にしています。
| LOT | SOURCE | BLOCK | SPECIES / SELECTION | PROCESS | HARVEST | MOISTURE | aw | CUP PROFILE | SCORE | QTY |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R-01 | 自社農園 | 要確認 | C. canephora | イエローハニー | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 10,000 kg |
| R-02 | 自社農園 | 要確認 | C. canephora | ナチュラル(果実内発酵) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 5,000 kg |
| R-03 | 自社農園 | 要確認 | C. canephora | ナチュラル(微生物発酵) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 7,000 kg |
自社農園と提携農園
すべてのロットが自社の木から生まれるわけではありません。地域の提携農園からもチェリーを購入しており、ロットごとにその区別を明記しています。
購入するのは完熟チェリーのみです。選別、発酵、乾燥、格付けはすべて Si Farm で行い、自社収穫と同じ基準を適用します。提携農園にお願いする熟度基準は、私たち自身が摘むときの基準と同じです。
自社農園と提携農園のコーヒーを一つのロットに混ぜることはしません。分けて管理することが、記録を正確に保つ方法だと考えています。
Lot detail
それぞれのロットについて、可能な限り生産の背景まで確認できる情報を残します。
- ORIGIN
- Cư M'gar, Đắk Lắk, Vietnam
- BLOCK
- 栽培区画
- SPECIES / SELECTION
- 種 / 農園内で管理する系統・セレクション
- HARVEST
- 収穫時期 / 熟度基準
- PROCESS DETAIL
- 発酵、選別、乾燥などロットごとの精製記録
- MOISTURE / aw
- 最終水分値 / Water Activity
- CUP PROFILE
- そのロットに確認された主な香味特性
- SCORE
- カッピング評価 ※評価基準・評価者を確認のうえ掲載
- QUANTITY
- 生産量 / 在庫状況
スコアだけではなく、そのロットを見る
カップスコアは、品質を確認するための大切な指標のひとつです。しかし Si Farm では、一つの数字だけでコーヒーの価値を決めることはしません。
どの区画で育ったのか。どの木から収穫されたのか。いつ摘まれ、どのように精製されたのか。そして、その結果としてどんな個性が一杯に現れたのか。そのすべてを含めて、一つのロットだと考えています。
品評会や外部評価で得られた結果についても、該当するロットが明確な場合には、その情報を生産記録とともに掲載します。

07 / 農園の生態系
コーヒーだけを育てる農園にはしない。
Si Farm の農園には、コーヒーの木だけが並んでいるわけではありません。列のあいだに高木が立ち、その下でコーヒーが育ち、さらに地表を低い植物が覆う。高さも、根の深さも、役割も異なる植物が、同じ土地を分け合っています。
私たちが目指しているのは、ひとつの作物だけを効率よく育てる場所ではなく、さまざまな植物や生きものが関わり合いながら成り立つ農園です。
Agroforestry は、Si Farm にとって栽培方法の名前だけではありません。強い日射をやわらげる木。地表を覆う植物。土の中に張るさまざまな深さの根。そこに暮らす虫や鳥、微生物。そして、その環境の中で育つコーヒー。
一つひとつの関係を観察しながら、農園全体を長く健やかな状態に保つことを考えています。
- 01 / UPPER
- 上層の木々は、強い日射をやわらげ、コーヒーの木を取り巻く環境の一部をつくります。風や雨、乾燥など、季節によって変化する環境を見ながら、シェードの状態も管理していきます。
- 02 / MIDDLE
- 上層の陰の下で、直射日光のもとよりもゆっくりと実が熟します。この層では他の作物も試してきました。カカオもそのひとつですが、この土地に合わないものはやめています。残しているのは、土とコーヒーにとってより良いものです。
- 03 / GROUND
- 地表を裸のままにせず、さまざまな植物を残しながら管理します。マメ科を含む被覆植物は、土壌環境を維持し、農園の植生を多様にするための一部として活用しています。すべての草を「取り除くもの」と考えるのではなく、その植物が農園の中でどのような役割を持つのかを見ながら判断します。
- 04 / SOIL
- 目に見える農園の下には、もう一つの環境があります。玄武岩由来の赤色土。そこへ伸びる、深さの異なる植物の根。有機物、微生物、水。木を育てることは、土を育てることでもあります。
高木・シェードツリー
コーヒーノキ
被覆植物
バザン土と、その中の生命
自然を管理しすぎない。
Si Farm では、自然を完全にコントロールすることを目指していません。農園にある植物や生きものの関係を観察し、そのバランスをできるだけ活かしながら、必要なところに人の手を入れます。
- 化学農薬に頼らない
- 多様な植生を保ちながら、病害虫を含む農園全体の状態を観察し、化学農薬に頼らない管理を目指しています。
- ※実際の使用状況・管理方法を確認後、最終表現を確定。
- 最大収量だけを追わない
- 一度の収穫量を最大化することだけを農園の目的にはしません。木の健康、土の状態、翌年以降の生育、そしてコーヒーの品質。それらのバランスを見ながら、長く続けられる農園を考えます。
- 植生を単調にしない
- シェードツリーも被覆植物も、農園を構成する一部であって、邪魔ものではありません。コーヒーと一緒に育てるものは年々変わってきました。土と木のためになるものを残し、そうでないものはやめています。
- 要確認 — 現在コーヒーと併せて栽培している作物を確認のうえ掲載。
Sustainability is also about people
持続可能性は、人について考えることでもあります。
Si Farm にとって、持続可能な農園とは、土や木、環境だけを守ることではありません。そこで働く人が安心して働けること。経験や知識を積み重ねられること。仕事が地域の暮らしにつながること。そして、その土地で次の世代が未来を描けること。
農園で働く人たちは、単なる「労働力」ではありません。毎日木を見て、土に触れ、季節の変化を感じている人たちの経験は、Si Farm の品質をつくる大切な一部です。
だから私たちは、自然への敬意と、人への敬意を分けて考えません。
健やかな土が、健やかな木を育てる。健やかな農園が、良い仕事を生む。良い仕事の積み重ねが、良いコーヒーをつくる。そして、その循環を次の世代へつないでいく。
それが、Si Farm の考える持続可能な農園です。

08 / 農園の記録
答えだけではなく、途中も残す。
農園には、まだ答えの出ていないことがたくさんあります。花が咲く時期。チェリーが成熟していく速度。同じ区画に育つ木の違い。雨の降り方と土の変化。精製の小さな調整と、その先に現れるカップ。
毎年同じように見える農園でも、まったく同じ一年はありません。
だから Si Farm では、完成した結果だけではなく、そこへ至る途中も記録します。観察する。試してみる。記録する。カッピングする。そして、また農園へ戻る。うまくいったことだけではなく、思った結果にならなかったことも、次の判断につながる大切な経験です。
農園は、毎日少しずつ私たちに何かを教えてくれます。その小さな変化を見過ごさず、写真と言葉、そしてデータとして残していく。それが、Si Farm の Field Notes です。

2026.08.22 / CUPPING
Block A Natural — 試験ロットをカッピングしました
同じ区画から収穫したチェリーでも、精製条件によってカップはどう変わるのか。試験ロットを比較し、その結果を次の精製へ戻します。

2026.08.09 / PLANTS
同じ区画のなかで、葉のかたちが違う木のこと。
毎日農園を歩いていると、同じカネフォラの中にも異なる特徴を持つ木が見つかります。葉、新芽、樹形、チェリー、成熟時期。名前を急いで付けるのではなく、まず観察し、記録を残します。

2026.07.30 / SEASON
雨季に入りました。|今年の結実の様子
雨の量、開花の時期、チェリーの成長。季節の変化とともに、農園の表情も少しずつ変わります。今年の状態を記録し、収穫まで追い続けます。

2026.07.11 / ECOSYSTEM
シェードは、どのくらいがちょうどよいのか。
高木は強い日射をやわらげますが、日陰は多ければよいというものでもありません。多すぎれば結実が落ちます。区画ごとに、季節を通して見ながら調整しています。
From observation to the next season
一つの記録だけでは、答えにならないことがあります。だから、同じ場所を来年も見る。同じ木をもう一度見る。同じ方法を条件を変えて試してみる。少しずつ蓄積された記録が、やがて Si Farm にとっての知識になります。記録することは、未来のコーヒーを育てることでもあります。
09 / 農園から、その先へ
農園から、一杯へ。そして、その先へ。
Si Farm の仕事は、コーヒーを収穫して終わりではありません。土地から始まり、木を育て、チェリーを収穫し、精製し、乾燥する。そのコーヒーが焙煎され、一杯になって初めて、農園で積み重ねてきた仕事は味として人に届きます。
そして、その一杯から、また新しい対話が始まります。ロースターが感じたこと。バイヤーから届く評価。飲み手から届く声。カッピングから見えてくる、新しい可能性。
そこで得たものを再び農園へ戻し、次の栽培、収穫、精製へつなげていく。
FARM→CUP→PEOPLE→FARM
私たちは、農園と一杯を、つながり続ける循環として考えています。
SI CAFÉ / SI CUP
農園から、一杯として届ける。
Si Farm の歩みは、Si Café から始まりました。ベトナム各地の良いコーヒーを探し、一杯として届けることから始まった場所は、やがて Si Farm を生み、今では自分たちが育てたコーヒーを届ける場所にもなりました。農園で何を考え、どのように育て、どんな精製を行ったのか。その背景とともにコーヒーを焙煎し、一杯として届けます。
Si Café へ →JAPAN
同じコーヒーから、もうひとつの表現を。
日本での取り組みは、Si Farm のコーヒーをそのまま輸入して販売するだけではありません。Si Farm Japan Edition では、コーヒーの選定、焙煎、味づくり、パッケージまでを一つの表現として考えます。どちらかが基準で、どちらかが上位なのではありません。
要確認 — これは商取引上の取り決めであり、ウェブ原稿ではありません。公開前に Si Farm と日本側の合意が必要です。
Si Farm Japan へ →VISIT
農園で、コーヒーを見る。
写真や数字だけでは伝えきれないことがあります。赤い土。木々の高さ。シェードの下の光。実るチェリー。精製が行われる場所。そして、そこで働く人たち。私たち自身も、訪れる人との対話から学び、その経験を農園へ戻していきます。
農園を訪ねる →From one cup to the future
Si Farm は、一杯のコーヒーから始まりました。より良いコーヒーを届けたいという思いは、一杯の向こう側にある土地へとつながり、Cư M'gar に Si Farm をつくりました。そこで私たちは、土を知り、木を知り、Coffea canephora の多様性を知り、人から学びながら、Fine Robusta の可能性を探り続けています。
けれど、農園をつくったことが答えではありません。毎年、木は育ちます。季節は変わります。新しい発見があります。そして、まだ分からないこともあります。だから私たちは、観察し、記録し、試し、カッピングし、また農園へ戻ります。
WE GROW ROBUSTA.
WE STUDY IT.
WE CONTINUE TO IMPROVE IT.
私たちは、未来のコーヒーを育てています。



